近藤晃央というアーティストを応援し続けた5年間。

日記・戯言, 近藤晃央の話

近藤晃央というアーティストをご存知ですか?
2012年9月に26歳でメジャーデビューした遅咲のシンガーソングライターです。
私はほぼデビュー当時から彼の歌に魅せられ、この5年間応援し続けてきました。
そんな彼が先日、渋谷で行ったライブで実質の活動休止になりました。
今回はそんな近藤晃央についてご紹介します。

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近藤晃央というアーティストを応援し続けた5年間

こんにちは、さゆかなです。
皆さんには応援しているアーティストはいますか?
私は大学時代までほとんどいませんでした。
音楽は大好きで子どもの頃からよく聞いていましたが、これといって長く応援するアーティストはいなかったんです。
そんな私が名古屋で暮らしているときに出会ったのが「近藤晃央」というアーティストでした。

始まりはTVアニメ「宇宙兄弟」のEDから

当時「宇宙兄弟」というアニメがテレビ放送中でした。
最初のOPはユニコーンが歌い、主人公のポップなキャラとストーリーのシリアスさがまじりあい、OPからEDまでしっかり楽しめるアニメでした。

そんな宇宙兄弟の第3クールのEDを務めたのが近藤晃央です。
初めて見た時からその歌声と曲調に惹かれ、ED終了後のアーティストCMでなんて美しいんだろう、と完全に心奪われていました。

すぐに検索をかけると、なんとこれがまだ2ndシングル。しかも直近に名古屋での対バンライブがありました。
私は迷わずチケットを取り、彼に会いに行きました。

初めてのライブで感じた近藤晃央の美しさ
対バンライブは5~6組のアーティストが出演しており、近藤晃央は最後の出演者でした。
ステージに現れた彼はすらりとした長身で、白い肌で、そして力強いのに儚げな美しい歌声を持つ人でした。
気が付けば夢中になってステージを見つめる私は泣いていました。

私とあまり変わらない年齢にアーティストとして活動しようとデビューして、夢のために頑張る彼。
自分の人生に迷い、うじうじしていた当時の私にとってその存在は一筋の光であり、可能性であり、励ましでした。

そこで彼のCDを買い、彼を応援しようと決めたのです。

積極的に応援していた2013年

その後、テレビやラジオのイベントに精力的に足を運びました。
披露されるのは多くても3曲程度だし、無料イベントだから集まってくれた人のわりにCD物販に並ぶ人は少ないと感じる日もありましたが、それでも私は休みの日に、仕事終わりに、彼に会いに行きました。
時には握手やサインをしてもらったこともあります(CDの購入者特典だった)

デビューして1年経たずに1stアルバム「ゆえん」がリリースされ、リリースイベントが各地のCDショップで開催されたときも会場に行き、貼られたポスターを写真に収め、待ち受けにしてニマニマしてました。

1stアルバムである「ゆえん」にはポップな歌もダークな歌も入っており、まるでひとりの人間のようでした。
そして彼の歌声で表現されたその人間性は、良いところも悪いところも、強いところも弱いところも、矛盾をはらんだそのすべてを許してくれるような、そんな曲が多く存在していました。
思えば、その繊細な歌詞と歌い方に何度も涙して、救われていたんだと思います。

ちょうどこのころ、私自身はうつ病を患っていたため1stアルバムのツアーには参加できませんでした。アルバムツアーの前にワンマンライブツアーも開催されましたが、こちらも参加することは叶いませんでした。
そしてそのまま愛知県を離れ、ふるさとである静岡に帰ることになったため、このあとしばらく本人を目にする機会はなかったのですが、それでも4枚目のシングルは小泉孝太郎主演ドラマ「名もなき毒」の主題歌に抜擢されたし、続く5枚目のシングルはアニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」EDにもなったことで精力的に活動が続けられているのが嬉しく感じられました。

2015年・2016年は忘れられない年

2015年、今の旦那ちゃんと付き合いだして東京に行く伝手ができたので、私は東京で開催される近藤晃央のイベントにどんどん参加するようになりました
まずは2015年5月からスタートしたアコースティックライブ「ACOLOGIA」だ。
これはだいたい月に1回程度の頻度で開催されたライブイベントで、アコースティックのみで構成されたライブのためCD収録の曲もまた違ったアレンジで聞くことができ、非常に落ち着いた良いライブでした。

またこの年はファン限定イベントにも参加。
東京カルチャーカルチャーで開催されたファンイベントは、まるで結婚式の二次会のような雰囲気で、ブッフェを楽しみながら曲を聴いたりトークを楽しんだりするとても暖かなイベントでした。

しかしこの年、配信シングルとして2曲が出されたのみでCDの発売はありませんでした。気が付けば2014年の8月に出された6枚目のシングルが最後のCDとなって、2015年ももう終わろうかという時、年内最後のACOLOGIAでついに3年ぶりとなるアルバムの発売が発表されたのです。
この時の感動と言ったらとても言葉では表せませんでした。

もちろんこの頃になるとお客さんの数も増えていましたし、チケット完売もあったので最初の頃よりは人気が出ていたのだと思いますが、いまいちブレイクしきらない感じがありファンは常に心配していました。
もちろん私も例外ではありません。
そんな彼からのニューアルバムとそれに付随するツアーライブのお知らせは会場を沸かせました。

そして満を持して発売された2ndアルバム「アイリー」は、1stアルバムの頃より一段と人間味を帯びたアルバムでした。個性をもったひとりの人間の内面を表すような雰囲気はそのままに、さらにその人間の成長過程まで感じることができる構成。
特に、世界は不条理だし理不尽だけどそれでも前を向かなくちゃいけないし、実は目の前には壁じゃなくて扉があるのかもしれないという気づきをくれた「ビビリーバー」は繰り返し繰り返し何度も聞き、何度も勇気をもらいました。

この2ndアルバムのツアーでは東京公演に参加し、運よく最前列で彼のパフォーマンスを見ることができ本当に幸せでした。
彼のMCは自虐的なことも多いし、ネガティブなことも言うし、ひねくれているし、明るいことばかり言うようなことは絶対ないけれど、それでも皮肉的な言葉は照れの裏返しで、彼のもつ本音はすべて歌にこめられていると分かるから愛おしいのです。

デビュー5周年、そして…

2ndアルバム発売後もダイスケ氏とのコラボシングルや各地のカフェでライブをするイベントを開催し、2017年9月にはめでたくメジャーデビュー5周年記念シングルとライブが開催されました。
この時はZeppダイバーシティ東京で行われたのですが、ステージや中ステージ等会場を幅広く使った演出が印象的だったのを覚えています。

しかし、この頃から彼がTwitterやインスタグラムでつぶやく言葉がなんとなく
不穏な空気を孕んでいることに気づき始めました。
もちろんラジオやマイク一本の弾き語りフェス「 SSW17 」への出演もあったので活動自体は続いていたのですが、2015年・2016年のライブ活動が積極的でったこともあり、対照的にどんどん規模が小さくなっているような気がしたのです。

そんななか発表された2018年4月にONE MAN SHOW 2018「YOU&2」
このライブの告知で、しばらく歌から離れることが暗に示唆されていました。

不安の面持ちのまま会場である渋谷に足を運びました。
願わくばこれは私の勘違いで、新しいライブやCDの告知があればいいのに…と淡い期待を抱いたりもしましたが、彼が毎回ライブでこだわっていたグッズの販売が過去のグッズの詰め合わせであった時、私の不安は確信に近くなりました。

1stアルバムのリバイバルライブということで、私にとっても思い入れの深い曲がたくさん披露されていきます。今回はあまりアレンジも加えず、原曲のままの楽曲が多かったです。いつものように進んでいくライブ。
そんななか、3rdシングルである「らへん」を歌っているときでした。
彼は大サビの直前に泣いてしまい歌うことができませんでした。それをすかさず会場のファンの大合唱が支えます。
もちろん私も歌い、歌いながら泣いていました。
会場にいた誰もが今日は普通のライブじゃない、たぶんもうしばらく、もしかたら一生会えないかもしれないと確信するなか会場中の大合唱は続きました。

とうとうアンコールも終わり、次のライブの告知もCDの発表もないままステージにひとり立った近藤晃央の顔はとても晴れ晴れしていました。
その顔には涙が浮かんでいて、さながら卒業生のようでした。

どうせすぐ忘れちゃうんでしょ、なんて憎まれ口を叩きながらも彼の中で何かしら踏ん切りがついたこと。あとは自分が決めて進んでいくだけだということも改めて伝えてくれました。
あえて、最後だとか休止だとか引退だとかそういう言葉は使っていませんでしたが私にはその言葉がすべてだし、これまで追いかけてきた5年を信じることにしました。

こうして彼のライブは幕をとじました。

近藤晃央というアーティストを追いかけた私の5年間

彼の歌声に一目ぼれして追いかけ続けた私の5年間は、かけがえのない時間になりましたし、決して無駄ではなかったと思います。
結果として、彼が一度音楽から離れるという決断をしてもしなくても、アーティストじゃない私ができるのは彼の歌を聴き続けることだけ。

近藤晃央という遅咲のアーティストがいたこと。
とても美しい声で、人間味の濃い歌をたくさん聞かせてくれたこと。
私にとってそれは、勇気であり癒しでもあったということ。
どれをとっても私の人生に大きな影響を与えてくれたことは間違いありません。

美しい世界を、私に見せてくれてありがとう。
迷っていた私に、可能性という光を見せてくれてありがとう。
悩みながらも苦しみながらもあなたの世界を共有させてくれてありがとう。

私はあなたのファンになれて良かった。
本当にお疲れさまでした。

またもしあなたが帰ってくるときは、あなたの美しい世界を見に行きます。


2016年4月…2ndアルバム「アイリー」発売記念イベントにて

近藤晃央のCDはこちらから

1stアルバム「ゆえん」

2ndアルバム「アイリー」

主題歌を務め、本人役で近藤晃央も出演「ペテロの葬列」

主題歌を担当「名もなき毒」