死にたい気持ちを抱きながら生きている理由
多分、高校生になってからだと思う。
私はふとした時に「死にたい」と思うようになった。
テストで赤点を取った、部活動で成績が出ない、人間関係がうまくいかない
ちょっとしたことが、世界の終わりのように感じられて、泣きながら、死にたい気持ちと眠りについていた。
誰かに相談することもできず、スクールカウンセラーは予約でいっぱい。
もちろん家族になんて言えなかった。
死にたい気持ちを抱くなんて、なんて自分はダメな子なんだろうと思っていた。
きっかけはよくわからないけど、高校生の私に、死にたい気持ちは常につきまとっていた。
実際に行動に移したわけではない。
せいぜいカッターナイフの刃を見ていたくらいだ。
死にたい気持ちが強くなるほど、私は泣き、疲れて眠る。
その繰り返しだった。
それは大学生になっても、社会人になっても続いていて、ふとしたきっかけで飲まれそうになってしまう。
死にたいのに、死のうとしたことはない。
そんな矛盾を抱えながら、長い間そうして生きてきて分かったことも少しある。
世の中にはたくさんのストレスがある。
人に会うこと、働くこと、貧しいこと、空腹なこと。
たくさんのストレスが積もり積もって、自力ではどうにもならない壁になった時、私は死にたくなる。
リセットしたいのだ。
一度フラットに戻したくなる。
積み上がった、膨れ上がった問題を一度綺麗にしたい。
やり直したい。
逃げたい。
その気持ちが、死にたいという気持ちに乗り移ってしまっているのだ。
今はいい。
まだ積み上がった壁から逃げる道が残っているから。
けれど、いつか、本当に、逃げ道が全てなくなった時、私は死ぬのだろうか。
そんなことを考えながら、今日も眠る。
死にたい気持ちを抱えながら。